種 別:RC造中古物件フルリノベーション
エリア:群馬県(※現在は売却済み。ティーズオールワークス本社・TGFは高崎市稲荷台町に移転)
延床面積:約50坪・165㎡(1階:店舗 2階:リノベーションスタジオ)
工事期間:2018年春〜2019年9月(約1年)
工事内容:RC構造体・窓サッシを残し、天井・間仕切り壁・床・設備・電気・ガス配管を全撤去。スケルトンから施工
リノベ費用:2,800万円程度
オープン:2019年9月23日 ティーズガレージファニチャー 1階オープン
※この物件は現在売却済みです。ティーズオールワークス本社・TGFは高崎市稲荷台町へ移転しています。
ないなら、つくればいい。それがこのリノベーションを貫いた姿勢だった。
2018年春、RC造の中古物件を手に入れた。構造体と窓サッシを残して、天井・間仕切り壁・床・設備・電気・ガスの配管まですべて撤去した。コンクリートの骨格だけが残った状態から、1年をかけてつくり直した。
購入した直後、まだ何もない屋上でBBQをした。西側の溜池に、桜が満開だった。工事前のコンクリートの屋上で、仲間と火を囲みながら「ここをどうしようか」と話した。それがすべての始まりだった。
コンセプトは決めなかった。アメリカンヴィンテージの空気感をぼんやりと思い描きながら、工事を進めながら決めていった。当時、ヴィンテージ調の建材や商品は今よりずっと少なかった。理想に近いものがなければ、古材を加工し、既製品をリメイクした。「クラシックブルー」と「クラック入りのヴィンテージブルー」のクロスも、そうやって探し出した一枚だった。
水回りの設計でも、同じことが続いた。ブラックのオーバーヘッドシャワー、LIXILサティスのブラックトイレ。当時はまだ認知度が低く、一般住宅ではほとんど使われていなかった。黒い換気扇は今では普及しているが、当時は存在しなかった。だから吹き付け塗装でブラックに仕上げた。アルミ色のアルミサッシは車両用塗料で黒く塗った。ないなら、つくる。それだけのことだった。
キッチンはTGFオリジナルの造作だ。アイアンのフレームに古材の天板。今でこそアイアンフレームのキッチンは既製品でも見かけるようになったが、当時はなかった。だから、つくった。ダイニングテーブルも同じ素材と手法で制作した。アイアンの階段もオーダー。この物件では「ないから、つくる」が何度も繰り返された。
2階の窓はLOW-eペアガラスへ交換した。RC造は熱容量が大きく、断熱性能の改善は快適性に直結する。床はフロアタイルを採用し、ガラス貼りの浴室がリビングへとつながる設計で、50坪の空間に奥行きを生んだ。ティーズの定番であるブルーグレータイルを水回りに使い、アメリカンヴィンテージの空気を底で支えている。
2019年9月23日、ティーズガレージファニチャーが1階でオープンした。2階はリノベーションスタジオとして公開し、「家具と建築が一体となった暮らし」を体感できる場所になった。
この建物は現在、売却して次のオーナーに渡っている。ティーズオールワークスとティーズガレージファニチャーは、高崎市稲荷台町へ移転した。あの春、屋上で花見をしながらつくることを決めた空間が、ティーズのすべての原点になった。
使用した設備・仕様
| アイテム・仕様 | 詳細・メーカー |
|---|---|
| キッチン | TGFオリジナル造作キッチン(アイアンフレーム×古材天板) |
| ダイニングテーブル | TGFオリジナル(アイアン×古材 キッチンと統一) |
| 階段 | オーダーアイアン階段 |
| クロス | クラシックブルー・クラック入りヴィンテージブルー |
| 床材 | フロアタイル |
| 断熱窓 | LOW-eペアガラス(2階のみ) |
| 浴室 | タイル貼り浴槽・FRPバスタブ・ブラックオーバーヘッドシャワー・ガラス貼り |
| 換気扇 | 吹き付け塗装でブラックに仕上げ |
| アルミサッシ | 車両用塗料でブラックへ塗装 |
| トイレ | LIXIL サティス ブラック |
| 水回りタイル | ブルーグレータイル(TGF定番) |
| その他家具 | TGFセレクト家具 |
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