2026年5月17日 - STEP5|暮らし・インテリア
「家具屋さんが、建築もやっているんですか?」
と、よく驚かれます。
ティーズオールワークスは1974年創業。インテリアショップ「ティーズガレージファニチャー」を開いたのは2019年です。
家具と建築。一見すると別の仕事に見えます。
でも私たちは、リノベーションを考えるうえでも、この二つはかなり近いところにあると思っています。
リノベーションは、建物をきれいにするだけではありません。
今ある建物を、これからの暮らしに合わせて使い直すこと。
その暮らしを具体的に考えるとき、家具はとても分かりやすい入口になります。
新築なら、家具から間取りを考えることができます。
ソファをここに置きたい。
その先に窓をつくりたい。
ダイニングテーブルはこの大きさだから、周囲にはこれくらいの余白がほしい。
家具の居場所から逆算して、窓や壁、部屋の大きさそのものを考えることができます。
でも、リノベーションは少し違います。
すでに柱や壁、窓、階段、水回りがあります。
残した方がいいものもあれば、変えられるものもあります。
だから、理想の家具配置を先に決めて、その通りに建物を変えられるとは限りません。
今ある建物を見ながら、家具をどこに置けば、この家をもっと使いやすくできるかを考える。
これが、リノベーションでの家具の役割です。
リノベーションの図面を見て、
「LDKをもっと広くしたい」
という話になることがあります。
でも、本当に必要なのは「広いLDK」でしょうか。
3人掛けのソファを置く。
ダイニングテーブルを置く。
椅子を引く。
人がその後ろを通る。
テレビを見る。
収納を開ける。
家具を実際の大きさで考えてみると、必要な広さや動線が具体的に見えてきます。
反対に、家具を置いてみたら、
「この壁は取らなくてもいい」
「LDKをこれ以上広げなくても十分」
となることもあります。
リノベーションでは、何でも壊して広くすることが正解ではありません。
家具まで考えることで、変える必要のない場所が見つかることもあります。
それは、工事範囲や予算を考えるうえでも大切なことです。
リノベーションには、新築にはない条件があります。
取れない柱。
動かしにくい窓。
既存の梁。
残したい床や建具。
そんなものがあると、「自由にできない」と感じるかもしれません。
でも、既存の建物に合わせて家具を考えることで、その条件を生かせる場合があります。
残した柱に合わせて家具を置く。
既存の窓から入る光を見ながら、ソファの位置を考える。
使いにくかった壁際に造作収納をつくる。
古い建具と、新しい家具を組み合わせる。
建物を家具に合わせるだけでも、家具を建物に合わせるだけでもない。
その間を調整していくことが、リノベーションでは大切です。
ティーズガレージファニチャーは、家具を売るだけのお店ではありません。
ソファに座ったときの奥行き。
テーブルと椅子の距離。
無垢材に触れたときの質感。
照明を落としたときの陰影。
家具と家具の間を歩いたときの感覚。
写真や図面だけでは分からない「実際の大きさ」を体感できます。
リノベーションを考えている方なら、
「今のリビングに、このソファは置ける?」
「このテーブルを置くなら、どのくらいの広さが必要?」
そんなところからでも構いません。
家具を見ながら話すことで、今の家で変えたいことが見えてくる場合もあります。
リノベーション会社へ相談に行くとなると、
「まだ何も決まっていない」
「予算も分からない」
「相談したら工事を頼まないといけないのでは」
と、少し構えてしまう方もいると思います。
家具ショップなら、もう少し気軽に来ていただけます。
家具を見る。
ソファに座る。
店内を歩く。
その中で、
「実は中古住宅を買おうと思っていて」
「実家を直そうと思っているんです」
「今の家のLDKをもう少し使いやすくしたくて」
そんな話が出てくれば、そこからで十分です。
家具を買う場所でありながら、リノベーションについて話せる場所でもある。
それが、ティーズガレージファニチャーです。
新築なら、家具から逆算して家そのものを考えることができます。
リノベーションでは、今ある建物を読みながら、そこに家具と暮らしを重ねていきます。
考える順番は少し違います。
でも、どちらも最後には家具が置かれ、そこで暮らしが始まります。
だからティーズでは、建築工事だけで終わらせず、家具や照明、カーテンまで含めて空間を考えます。
リノベーションの相談だからといって、最初から図面や要望を揃えて来ていただく必要はありません。
まずは家具を見に来るだけでも大丈夫です。
その延長で、
「この家、もう少しこうできないかな」
という話が始まれば、それがリノベーションの入口になると思っています。
▶ ソファに座りながら、家づくりの話をしませんか