2026年5月9日 - STEP5|暮らし・インテリア
「どんな雰囲気の家にしたいですか?」
この質問に、言葉に詰まる方は少なくありません。
「おしゃれな感じ」「木を使いたい」「生活感が出すぎないように」。
ぼんやりとしたイメージはあっても、それを具体的な空間として説明するのは難しいものです。
そんなとき、好きな家具やインテリアから考えてみると、自分が求めている空間が少しずつ見えてきます。
ただし、ここでひとつ大切なことがあります。
新築とリノベーションでは、空間を考える順番が少し違います。
新築は、まだ何もないところから家をつくります。
例えば、気に入ったソファがある。
そのソファをどこに置くのかを考え、その先に窓をつくる。窓から何が見えるのかを考え、光の入り方やテレビの位置、ダイニングとの距離を決めていく。
家具の居場所から、間取りそのものを考えることができます。
ティーズが新築で「家具から家を考える」とお伝えしているのは、このためです。
家具は完成した家に最後に置くものではなく、そこでどう過ごすかを考えるためのひとつの基準になります。
では、リノベーションも同じように考えればいいのでしょうか。
少し違います。
リノベーションには、すでに建物があります。
柱がある。梁がある。窓がある。水回りがある。
動かせるものもあれば、簡単には動かせないものもあります。
だからリノベーションでは、家具や理想の暮らしだけを先に決めて、その通りに間取りをつくれるとは限りません。
まず、今ある建物を見る。
どの壁を変えられるのか。どの柱を残すのか。既存の窓からどんな光が入るのか。水回りをどこまで動かせるのか。
「変えられること」「残すもの」「変えにくいこと」を整理する。
そのうえで、家具や暮らし方を重ねていきます。
これが、新築とリノベーションの大きな違いです。
リノベーションでは、柱を残さなければならないことがあります。
窓の位置を変えられないこともあります。
でも、それを必ずしも「できないこと」と考える必要はありません。
残した柱を家具や収納の一部として生かす。
既存の窓から入る光に合わせて、ソファの位置を考える。
古い梁や建具を、その家の特徴として残す。
新築なら最初からつくれるものを、リノベーションでは今あるものをどう生かすかから考えます。
すべてを新しくするのではなく、残すものと新しくするものを組み合わせる。
そこに、リノベーションならではの面白さがあります。
インダストリアル、北欧、ミッドセンチュリー、ナチュラル、ヴィンテージ。
インテリアには、いろいろな呼び方があります。
でも、最初から「私は○○スタイル」と決める必要はありません。
このソファは好き。
この床の感じは好き。
この照明は少し違う。
このくらいの暗さが落ち着く。
そんな感覚を集めていく方が、自分の好みは見つけやすいものです。
そして、床・壁・家具・照明・カーテンを別々に選ぶのではなく、空間全体で考える。
インテリアのコンセプトとは、スタイルの名前を決めることではなく、空間の方向性を揃えること。
ティーズでは、そう考えています。
写真やカタログだけでは分からないことがあります。
ソファに座ったときの奥行き。
テーブルと椅子の高さ。
無垢材に触れたときの質感。
照明を落としたときにできる陰影。
家具と家具の間を歩いたときの距離感。
インテリアショップ「ティーズガレージファニチャー」では、そうした感覚を実際に確かめることができます。
SNSや雑誌で見つけた写真を持ってきていただいても構いません。
「これは好き」「これは違う」。
そんな話をしながら、少しずつ方向性を見つけていきます。
新築なら、暮らしや家具から逆算して、窓や間取りを考えることができます。
リノベーションなら、まず今ある建物を読み解き、残すものと変えるものを整理して、その中に暮らしや家具を重ねていく。
考える順番は違います。
でも、最後に目指しているものは同じです。
建築だけで完成させず、家具まで置いたときに、その人の暮らしに合った空間になっていること。
だからティーズでは、リノベーション工事と家具、照明、カーテンを分けずにご相談いただけます。
建物だけを見るのでもなく、家具だけを見るのでもない。
その間をつなぐことが、家具屋と建築の両方をやっているティーズの役割だと思っています。
「どんな雰囲気にしたいか、まだ分からない。」
それでも大丈夫です。
新築なら、好きな家具や暮らし方から家を考えていく。
リノベーションなら、今ある建物を見ながら、そこにどんな家具と暮らしが合うのかを考えていく。
最初から、スタイルの名前を決める必要はありません。
まずは実際の家具に座ったり、素材に触れたりしながら、
「これは好き」
を見つけてみてください。
そこから、家の方向性が見えてくることがあります。
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