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No.19 「安さ」だけで会社を選ぶと後悔する理由

2026年5月7日 - JOURNAL

「複数の会社に見積もりを取ったら、金額がバラバラで困っています。」

よくあるご相談です。

リノベーションの見積もりは、同じ建物でも会社によって金額が大きく変わることがあります。

工事範囲が違う。設備や建材が違う。施工方法が違う。そもそも現地を確認した見積もりなのか、図面や写真だけで出した概算なのか。

条件が違えば、金額が違うのは当然です。

だから「一番安い」「一番高い」だけで判断するのではなく、まず確認してほしいことがあります。

その金額で、どこまでの工事をする見積もりなのか。

見積もりを比較するときに、一番大切なのはここです。

なぜ、見積もり金額に差が出るのか

① 工事する範囲が違う

同じ「リノベーション」でも、工事する範囲は同じとは限りません。

水回りと内装を中心にきれいにする。間取りを変える。窓や断熱を改修する。耐震性能まで見直す。

どこまで解体するのか、何を残すのか、下地補修をどこまで行うのかによっても金額は変わります。

すべてのリノベーションに、断熱や耐震、配管交換が必要なわけではありません。

その建物と予算に対して、どこまで工事するのか。

工事範囲が違えば、総額だけを比べても正しい比較にはなりません。

② 設備や建材の仕様が違う

キッチン、浴室、床材、建具、照明、造作家具。

同じ工事項目でも、選ぶ商品や材料によって金額は変わります。

例えば「キッチン交換」と書かれていても、選ばれている商品が違えば当然金額も違います。

見積書の項目名だけでなく、何が選ばれているのかまで確認することが大切です。

③ 見積もりの精度が違う

「こんな感じにリノベしたいんですけど、ざっくりいくらですか?」

こうしたご相談はよくあります。最初に予算感を知ることは大切ですし、ティーズでも初期段階では概算金額をお伝えすることがあります。

ただし、概算と正式な見積もりは別のものです。

既存住宅は、床下や下地、配管、構造、雨漏り跡など、現地を見なければ分からないことがあります。解体して初めて分かることもあります。

そのため、最初の概算と現地確認後の見積もりが変わること自体は珍しくありません。

重要なのは、その数字が「概算」なのか、「現地を確認したうえでの見積もり」なのかを理解しておくこと。

現地を見ていない金額だけで、会社や資金計画を決めてしまうのは慎重になった方がいいと思います。

④ 施工管理や会社の体制が違う

同じ工事でも、会社によって施工や管理の方法は異なります。

誰が現場を管理するのか。工事中の変更を誰が判断するのか。完成後に問題があったとき、誰が対応するのか。

工事全体を誰が管理し、最後まで誰が責任を持つのか。

こうした部分も、見積もりを比較するときに確認しておきたいところです。

安い見積もりだから悪い、ということではありません

安い見積もりだから悪い。高い見積もりだから安心。

そんな単純な話ではありません。

会社の規模や得意な工事、仕入れ、施工体制などによっても金額は変わります。

注意したいのは、何が含まれていて、何が含まれていないのか分からないまま比較することです。

例えば、A社は下地補修まで見込んでいる。B社は解体後に必要な補修を追加見積もりする。C社は設備のグレードが違う。

これでは総額だけを並べても、同じ条件を比較していることにはなりません。

見積もりの条件を確認し、それでも差があるなら「なぜ違うのか」を聞いてみる。

それだけでも、金額の違いが見えてきます。

大切なのは、本当に必要な工事が入っているか

リノベーションでは、すべての建物に同じ工事が必要なわけではありません。

水回りと内装だけで十分な場合もあれば、間取りを変えたい方、断熱や耐震まで見直したい方もいます。

配管も、そのまま利用できる場合と交換した方がいい場合があります。

だから、

「断熱が入っているから安心」

「配管を全部交換するから安心」

ということでもありません。

その建物と、その予算と、その工事内容に対して、本当に必要な工事が見積もりに入っているか。

ここが重要です。

限られた予算の中で、何を優先し、何を残し、今回はどこまでやるのか。

その整理まで含めて、リノベーションの見積もりだと私たちは考えています。

見積もりを比較するときに確認したいこと

複数の見積もりを比較するなら、総額だけでなく、次のようなところを確認してみてください。

  • どこまでが工事範囲なのか
  • 設備や建材の仕様・グレードは同程度か
  • 既存で残す部分と、新しくする部分はどこか
  • 現地確認後の見積もりなのか、概算なのか
  • 解体後に追加となる可能性がある工事は何か
  • 諸経費・施工管理費・廃材処分費などが含まれているか
  • 工事変更時の追加金額をどう決めるのか
  • 保証やアフター対応はどうなっているか

分からない項目があれば、「これは何の費用ですか」「これは含まれていますか」と聞いて大丈夫です。

総額ではなく、同じ条件に揃えて比べる。

これが見積もり比較の基本です。

ティーズが選んだこと

かつてティーズは、自社社員による施工を中心にしていた時期がありました。

現在は、工事内容に応じて実績と信頼のある協力会社や職人とチームを組み、自社で施工管理を行っています。

大切にしているのは、「誰が施工するか」だけではありません。

どんな工事を誰に依頼し、誰が確認し、最後まで誰が責任を持つのか。

施工は、それぞれの工事を得意とするプロへ。管理と責任は、ティーズが持つ。

現在は、この考え方でリノベーションを行っています。

ティーズからひとこと

見積もりは、安い・高いだけでは比較できません。

大切なのは、何をするための金額なのかが分かること。

500万円で水回りと内装を中心に直す計画と、1,500万円で間取りや性能まで見直す計画では、同じ「リノベーション」でも内容はまったく違います。

ティーズでは、ご予算とご希望を聞き、その中で何を優先するかを整理します。

計画の初期段階なら、まず概算で方向性を確認する。具体的に進めるなら、現地を見て工事範囲を整理し、見積もりの精度を上げていく。

大切なのは、見積もりの安さではなく、その金額で何ができるのかが分かること。

できること、できないこと。今回はやること、やらないこと。

できるだけ分かりやすく整理して、お伝えします。

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