種 別:中古マンションリノベーション(再販用)
エリア:群馬県高崎市
構造:RC造(鉄筋コンクリート造)
築年数:築40年
専有面積:約75㎡(22.7坪)
工事内容:内装フルリノベーション・採光ガラス開口部の新設・間取り変更
リノベ費用:非公開
管理の質が、建物の価値を守る。
不動産会社様からのご依頼で、再販用の中古マンションをフルリノベーションした事例です。築40年と聞くと、少し身構える方もいるかもしれません。しかし、この物件には年数を超えた価値がありました。
駅から近く、長年にわたって高い人気を誇る分譲マンション。管理組合がしっかり機能しており、共用部の清掃も修繕計画もきちんと実行されている。専有部を見る前から、建物への信頼感が伝わってくる物件でした。
中古住宅を選ぶとき、「築年数」に目が行きがちです。でも私たちが最も重視するのは「管理の質」です。躯体がRC造で管理が行き届いていれば、内装を全面リノベーションすることで、新築では手が届かないエリア・広さを適正予算で手に入れられる。これが中古×リノベーションの最大の可能性です。
予算の上限が、設計の出発点になる。
今回はあらかじめリノベーション費用の上限を設定し、「その枠の中で最大限の価値をつくる」をテーマに進めました。予算は制約ではなく、設計の軸です。何にお金をかけて、何を工夫で補うか。その取捨選択の精度が、リノベーションの質を決めます。
「とりあえず見積もりを出してから考える」ではなく、最初に予算の輪郭をはっきりさせることで、ブレのない提案が生まれます。これはティーズオールワークスが大切にしている、建築プロデュースの基本姿勢でもあります。
光を「動かす」——窓のない部屋に、明るさを届ける。
このリノベーションで最もこだわったのは、採光の設計です。マンションの間取りには、構造上どうしても「窓のない部屋」が生まれやすい。採光が取れない中央の部屋は、昼間でも暗く、どこか閉塞感があります。
今回は、リビングに入った光を隣の部屋へとつなぐために、仕切り壁にガラスの開口部を新設しました。ガラス越しに光が差し込むことで、中央の部屋も明るくなり、空間全体が視覚的にひとつながりになります。圧迫感が消え、75㎡以上の広がりが生まれました。
採光計画は、大がかりな工事をせずともアイデアひとつで住まいの質を大きく変えられることを示す好例です。内装仕上げはすべてを新調し、素材感と色のトーンを統一。清潔感がありながらも無機質にならない、暮らしたくなる空間に仕上げました。
インテリアの世界観から、住まいの可能性を広げる。
ティーズオールワークスは、インテリアショップ「ティーズガレージファニチャー(高崎市)」を建築の入口として運営しています。「どんな家具を置きたいか」「どんな光の中で食事をしたいか」——そういった感覚的な問いから設計を始めることで、間取り変更や素材選びの方向性が自然と定まります。再販用物件であっても、「次に住む人が本当に気に入る部屋」を想像しながら設計する。それが私たちの流儀です。
使用した建材・設備
| アイテム | 詳細 |
|---|---|
| 照明 | HERMOSA(ハモサ)・ARTWORK |